2012年11月19日月曜日

練習記録 11/18 (05)

11月18日

 前日の荒天と打って変わって、富士川滑空場は穏やかな天気でした。

 神奈川の自宅を出発した時間がいつもより少し遅かっただけなのですが西湘バイパスへ向かう国道は早朝なのに少し混雑していました。

 箱根新道を登って行く頃は山は紅葉で赤や黄色に染まっています。箱根峠を過ぎ三島へ降りる方はガラガラに空いているため海沿いの混雑分は取り戻せそうです。

富士川到着は8時30分でした。国道の橋から滑空場を見下ろすと既にASK-21のトレーラーは出ています。格納庫へ向かい中身が空なのを確認して滑空場へ移動します。

 今日は朝から人が沢山います。早速グライダーの組立開始。人出が多いと組立が楽です。特に複座のASK-21の主翼は結構重いので翼だけで4人掛かりで保持しています。
 組立のあとは直ぐに点検へ。自分とおくさん、Sさんで点検を開始しますが単座機の組立に手が足りないとの事でそちらの手伝いに。ASKの点検はおくさんとSさんで行なってもらいました。

 さて、朝礼が開始され本日の搭乗オーダーがホワイトボードに記入されます。本日のASK搭乗予定者数は8名、のべ12回の発航予定です。というわけで今回も発航より20分で帰れコールが発動されるようです。

 ちなみに自分の順番は8番目なので2回目は無さそうです。フライトは昼以降になりそうなのでYさんハンドメイドの機体見学。



カッコ良い機体です。まだ色々点検やテスト中す。今日はタキシングテストを行なっていました。


 耐空検査予定のモーターグライダーもエンジンを点検していました。静岡はものすごく穏やかな天気でしたが、目的地の大利根は風が強いため本日の移動は延期になったそうです。

午前中は上昇気流もあり滞空時間も余裕があったそうで帰れコールで山から急降下で戻ってくる姿が見られました。

まだまだ時間もあるのですが、コーヒーを沸かしたり、お弁当の買い出しに出かけたり、機体の回収へ出かけたりしていると時間はあっという間に過ぎていきます。

 今回ビジターで搭乗していた神奈川のKさんも機体回収、柵処理や組立撤収に積極的に参加されていました。紹介されなければビジターとは気が付かなかったと思います。

 さてさて、いよいよ自分の番です。
何故か不思議な事に何回か乗り始めると初回より緊張の度合いが高まります。若干プレッシャーが有るようです。それは何かというと前回の課題の克服なのです。

 頭では動かし方はわかっている(つもり)。
 とりあえずイメージトレーニングもして来た。
 一回のフライト時間はそれほど長くはない。
 終わればまた来週まで飛ぶことはできない。
 なんとか思ったことは出来るようになりたい。

短い時間で確実にやろうと思えば思うほど、緊張感が高まります。
とにかくリラックスしないとダメなのですがなかなかできないので最初はリラックスが課題です。

とはいえチェックリストを確認している段階でだんだん緊張が高まってきます。
点検を終えて無線を入れ翼端に合図を送りいよいよ曳航機に曳かれ滑走開始。

今は後ろに教官がいて修正を入れてくれますが、イメージトレーニング中はソロのつもりなので傾き修正が遅れて翼端を擦ったらどうしようとか、いろいろ考えちゃいます。

離陸した直後、一瞬安心感に溢れますが、今度は曳航機に追従という課題が・・・

とにかく水平が基本なのですが気がつくと機体が傾いて左へ流され、慌てて修正すると右へ流れていき、あ~~~止まれ!心で叫んでも止まりません。

教官に一度リセットしていただきなんとか水平に復帰。慎重に水平を合わせていると今度は高度がずれてきます。高度をあわせそうと焦ると左右に影響が・・・
またやってしまいました。
 まだ数回目の練習なのだから慣れたら普通に追従できますよと先輩や教官にも言われるのですが、本当に慣れる日が来るのか心配です。一生慣れなかったらどうしようかと。

続いて離脱。離脱後は速度をあわせて、やっと一息ですが今度は機体操作の慣熟練習が待っています。気が抜けません。(いや、もっと気楽にやればリラックスできるのでしょうけど)

教官がまず上昇気流を探してくれます。上昇できれば滞空時間も稼げるのでそれだけ練習できるので期待します。

しかし余程運が無いのか、自分の番ではプラスが全然ありません。
  前に乗ったおくさん曰く「+3位の場所があったよ。」

教官も頑張って山の稜線上の沈下の少ないポイントを探してくれますが少しずつ高度が下がっていきます。


稜線上のラインを狙って飛ぶのですがこれが結構迫力です。空に上がるとスピード感がほとんど無いのですが、近くに稜線があると流れるように景色が変わって行きます。大気速度計は80キロから100キロですが対地速度はもっと早いようです。


しばらく粘っていましたが、どうにも高度が上昇しないので山を超えて滑空場方面へ向かいます。

滑空場周辺で旋回を数回。目標に向かって旋回停止を行うのですが行き過ぎて停止してしまいました。今日は足が動いてないようです。戻しも遅いようで。そんな感じでいたところへ無線が入り帰れコールです。すでに場周旋回に入っていました。


場周旋回でも若干の修正を受けながらRW18でファイナルアプローチ。国道1号の上空を通過します。


今日はいろいろな動作が遅れ気味で進入角も浅い気が。軸線も若干ズレている気が・・・
手前の畑に着陸するんじゃないかとヒヤヒヤしました。
後ろに教官がいてくれるのでイザというときは修正していただけるので大丈夫ですが、
いつかは自分で判断しないといけなくなるんですよね。


本日の飛行時間20分

その後は、残り4回の発航を見送り、回収して最後の2回は離脱高度450m規制で行なっていました。夕日のなか滑空するグライダーはカッコいいですね。

撤収するとあたりは真っ暗。もう冬なのですね。







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